2009/07/11
店内大盛況。忙しそうに立ち回るおばさんにそこ座ってとテーブルを指示される。『宝船』以外にこんな接客する肉焼き屋がまだ伊那にあったか。
席に着いて机の上にカメラを出すと、それを見たおばさんが店内撮影お断りと、ぴしゃり。普通に云われればすみませんでした~、と云って引っ込めるところだが、気になる棘のある云い方。
いろいろ問題出てくると困るでしょ!
なにか隠さねばならないほどの潜在的な問題が複数あるようだ。南無三桑原。俺たちに降り掛かりませんように。しかし、写真がなくても文章は書けるのだから、外野からなにも云われたくなければ、来る客来る客、そのすべての口を閉ざさせるべきだろう。不徹底だ。
それからそのおばさん、俺の不満振りが相当気に入らないらしく、気に入らないなら帰っていいと声を張り上げる。俺はと云えば不意打ちのヒステリーにどん引き。周りの客も見ているのだが、気にしないのであろうか。少しばかりの節度を持つべきと思うが、そう心配する一方で俺の頭には、イヤだ、絶対に喰ってやるwww という強固な意志が発芽した。なにより嫁が焼き肉を楽しみにしているのだ。そこで注文票(ここは客が注文票にオーダーの内容を書いて店にお願いする形式。なぜかメニューと注文票に記載されている価格に相違があるが)をおばさんに渡すと、彼女はそれを見向きもせず、挙げ句は嫁の水を持ち去って厨房に行ってしまう。おやおや。
しばらくすると、厨房から男の店員がやってきて、
なんでしょう?
とにっこりと気取った態度で俺に問う。こんなに忙しいのに人が余ってるのか。一部始終訊いてから来ただろうに、主導権が欲しいのか、わざわざ聞き直すとは、交渉の仕方を知ってるね。クレバーなこって。馬鹿げているのはこのくだらないシーンのみ。
写真撮るならお互い了承取った方が気持ちいいでしょう?
はいはい。せーろん、せーろん。よくできまちた。ほっといてくれたらもっと気持ちいいのにね。断らないといったい誰に迷惑が掛かるのかを問いたいが、店の邪魔をする気はさらさらないし、この人たちのせいで隣の客も居心地が悪そうだから切り上げる。でも、喰うよ。俺は。さっきおばさん「店内撮影お断り」って断言してたのに、なぜこの人は了承を取れと云うのだろう?とこの狭い店で意思統一されていないことに首を傾げながらも肉を焼くよ。俺は。
先述したとおり、別に普通に指摘される分には素直に謝罪して撮影を止める。当たり前。一方で事前に撮影を断るということは随分前からしなくなった。撮影を断ると却って構えられてしまうから云わなくなった。店長に訊ねてきますとか、なんで撮るの?なにに使うの?馬鹿なの?死ぬの?とかいちいち鬱陶しい事態になることがある。断らなければ誰もなにも気にしなかったのに、気を遣ったがためにである。そもそも撮影を断るのが筋だろうというモニタ前の正義の諸君の言い分に回答する気はない。クソ他人の暇潰し的な問いに回答してなんか俺に得があるのか?だいたい他人に正論ぽい道理かますなんざ、立ちションしたことも蟻を殺したこともないような清廉潔白な奴だけの権利ぞ。夏休み中で構ってくれる者もおらずに暇を持て余しているのなら、お母さんのお手伝いをするなり、朝顔の観察でもしておれ。俺は忙しい。親に養われてる思春期ぼーやじゃないんだから、無利益に相手を言いくるめたってなにもおもしろかないってこった。わかるかマサヨシ(正義)くん。
(とゆーわけで、)ここは二度と行かんな。
(・∀・) なんで?おいしかったよ?
それが身を縮めて店との遣り取りを目の当たりにしていた奴の口から出る言葉か?>マイ伴侶