2007.01 優越主義編 伊那でカクテルが飲める数少ない店のひとつ。オープンしたばかりの時分にひとりでふらりふらりと通っていたが、いつの間にやら評判になって、立て続けに振られてからは疎遠になった。俺は、映画でも音楽でも、どうもメジャーになると気持ちが離れてしまう。そんな過大な独占欲ってのは他人と喜びを分かち合う機会を悉く奪ってくけど、その分、なんつーか独善的優越感に浸る機会を稀に得ることができる。まあ、しょせん文化的生活と呼称されるすべては自慰的なものでしかないがよ。