◆◇◆ 2005.08.09 鴨せいろ編 ◆◇◆
(・∀・) いらっしゃいませー!
なんぞ幻聴の欠片もない。やれやれ。楽屋のように雑然とした店内には、中央のテーブルで高校野球を見ながら余命をカウントしている年寄りひとり、奥の席でピンだかタイだかの女を囲ってる赤ら顔がひとり。あとからやってきた脂汗ファットのスーツは、よれた革バッグを座敷にほおるや本棚からコミックを山ほどもってきて、ビールとニコチンを飲み始める。縦横無尽に引っ張られるスーツ地が痛ましい。ここにカタギはおらんのか。生活を60分ズラしただけで世界は一変しやがる。
座敷に着くや注文は決まったのかという面でばばぁがやってきたから、べとつくぼろぼろメニューにげんなりしながら一瞥くれて、目に付いた「鴨せいろ」を注文。まったく忙しくないくせに、やたら忙しそうに振る舞い、ちょこまか動いては客まで急かすタイプ。まるでミニチュア水車に回されるハツカネズミ的に非生産的な女。そして俺に差し出されたのはおしぼりでも茶でもなく、水道水のみ。ここは大衆食堂らしい。ばっちぃメニューさわったんだから消毒用アルコールくらい出してくれればいいのに


届いた「鴨せいろ」は色気のない見た目。蕎麦は細打ち。色はいくらか灰色がかった白。少し萎びているようにも見える。食感は貧弱で、喉ごしもいまいち。つゆは辛すぎず甘すぎず、媚びる体もなくシャンとしていて好みだが、この容器初期状態で既につゆが漏れてビトビト。だのにおしぼりを問い合わせても「そういうのないんですよー!」だとさ。こんなんハンカチじゃ拭き切れんだら。クソが。
そうそう、ここは「鴨せいろ」には蕎麦湯つけてくれんのだ(他の客のテーブルには湯桶(ゆとう)がある)。訊ねようかと思ったが(正確には要求しようかと、だな)、あちこちでニコチンの狼煙(のろし)が上がって来たので、早々に退散してしまった。
うーん。なんか腹にたまらん蕎麦だったな。下衆な環境に俺の小さな胸はいっぱいになったが
ref:
信州そば漫遊そば店ガイド:角八
□ 写真 by 桜ん坊 ゜+.(・∀・)゜+.゜
□ メニュー抜粋 by 桜ん坊 ゜+.(・∀・)゜+.゜


| 石臼挽き手打ちそばの部 冷たいそば | |
| ざる(1枚) | 520 yen |
| ざる(1人前2枚) | 1050 yen |
| おろし | 570 yen |
| 天刺ざる (・△・?) | 1470 yen |
| そば弁当(天ぷら・おにぎり・そば) | 1200 yen |
| 鴨せいろ | 990 yen |
| とろろ | 840 yen |
| 石臼挽き手打ちそばの部 温かいそば | |
| かけ | 470 yen |
| 鳥南ばん | 520 yen |
| 鴨南ばん | 940 yen |
| 山かけ | 840 yen |
| うどんの部 | |
| ざる | 420 yen |
| 湯だめ | 420 yen |
| 鴨せいろ | 940 yen |
| 鴨なんばん | 890 yen |
| 鍋焼き | 570 yen |
| 天鍋(天ぷら付き) | 1150 yen |
| 一品料理の部 | |
| マグロ | 940 yen |
| 馬刺 | 730 yen |