刺身屋(勝手に命名) [1-5]
[電] 090-(・△・?)
[営] 1700- (・△・?) * [休] 年中無休
[処] 長野県伊那市伊那坂下旭町;八剣伝伊那店の向かい
◆◇◆ 2007.05.05 名なしの権兵衛編 ◆◇◆
なにで鎧うことなくぽつねんと突っ立つ小屋に自信ありげに躍る文字列、蠱惑的。酒好き、魚好きならば吸い寄せられてしまいそうなグリムの家だ。しかし、こんなチャーミングな店なのに看板がない。マスターに店名を訊ねると「ななしのごんべえ」とレス。問いただせれたくないもののひとつやふたつ、誰もが抱えている。
店内にメニューはないので外の張り紙を覚えておかなきゃならないようだが、もちろんそんなもん覚えちゃいない。とりあえずは干物でも焼いてくれと頼んだが、刺身中心で干物は扱っていないそうだ。それでもステーキだけは客の要望でメニューに入れてあるとか。なんだそれ。
さて、実は刺身というものを俺はさほど好まないのだが(※)、ここの刺身はトレビアン。伊那で気軽にうまい刺身が喰える希少価値のある店だ。
※ ごはんの上に乗せてお寿司になると好きなのだが、いや、でも丼物もそれほど好きじゃ。
花巨頭鯨(はなごんどうくじら)
身が真っ黒、ゴングロ鯨である。ミンク鯨だとこれがピンクになるのだそうだ。癖はなく、食感は鰹のような感じ。
間八(かんぱち)
間八の刺身ねぇ、なんて思ったが。うまいは。マジ初めてうまいと思った。
本鮪
鮪は漬けかトロ以外ちょっと、と断ると、本鮪だから試してみてと言われいただいた。赤身とトロの間の中庸なる味わい。なかなか。
氷頭(ひず)の酢の物
刺身とどんぶりご飯(ちょっとでいいって言ったのに)で腹が膨れたので、軽くつまめるものをとお願いしたらこれが出てきた。これ、鮭の鼻(頭部)の軟骨の酢の物。え?え?え?な代物だが、ぷりこりくにくにで、切なくなるほど好ましい酒の友。他の客にも人気があるらしく、マスターがタッパーからこいつを出すと、「それあんなら、俺たちにもちょーだいよー」とせがんでいた。
店は雑多としているが、マスターの舌と腕に安心できる良店。
※ ここ、鮪のトロは扱っていない。
※ 写真の切り身の数は偶数だが、それは俺と連れが喧嘩しないように配慮してくださったもの。本来、刺身は奇数を盛り付けるのだそうだ。言われてみりゃ 3、5 が多いね。
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◆◇◆ 2009.01.01 ◆◇◆
『刺身屋』が年中無休という話を覚えていたが、この谷の年中無休は「但し盆暮れを除くがね」が暗黙の了解だ。正月の夜、完全脱力な通り町を走り抜け、セントラルパークに車を停めて、寒空の下きりりと歩く。市街に出向くときには、散歩を兼ねてとこの辺りに停めることが多い。いなっせの駐車場は混み過ぎる、という理由もある。今日はセントラルパークの駐車料金が無料だった。伊那市のありがたいお正月向けの計らい。セントラルパークからどう歩いたのか『牛角』は営業していた。途端、嫁がにこにこする。今日は焼肉の日じゃないのに。『牛角』の第二駐車場、牛のきぐるみを着た娘が人間のうんこ座りをしている。目線を合わせると鉄砲玉のように起立したことからどうやら『牛角』のコールガールらしい。正直、きぐるみなしでもいけると思った。牛が焼き肉の呼び込みとか突っ込みポイントは数点あったが、この一点に強い物を感じた。むしろそれを脱いだ方が牛っぽいのではないかと。実は牛が牛のきぐるみを(ry 俺の思案は正月の寒空で吐く息とともにさらりと飛沫になった。
それからは田舎らしい正月の商店街。寝静まった闇。(寝静まってない闇ってどんなだろう?)年中無休の文句どおりに営業しているらしい『出逢い』の灯りも季節外れの蛍のように覚束なさを感じる。そしてなお暗がりの入舟アーケード。俺たちに予想どおりの正月難民警報。さっきのミルねぇんとこでにくにくもいいかね、とルート変更を考え始めたら視覚よりも速く少しすえた魚の臭い。それからぼんやりした灯りが網膜を刺激する。『刺し身屋』営業中 (・∀・)! 外壁に貼られたメニューを少し眺め、正月に材料を揃えられるはずもないかと、その行為を無意味に感じてすぐに暖簾をくぐった。まずマスターと目線が合い、次に客。なんと先客(常連)までおった。
本鮪刺身
呆れる旨さ。
まずはごはんを茶碗いっぱいいただく。
(・∀・) あたすも!
嫁と半分こ。
しめ鯖
嫁の好きなしめ鯖。一方、しめ鯖をそれほど好まない俺。その話を聞いてマスター、バーナーで片面を焼いたものを差し出してくれた。他の魚に形容不可能な食感と風味。鯖と聞いてなければなんの魚かなんてまったくわからなかっただろう。未知の旨さ。調理の深奥。
カンパチのカマ
これは本来出てくる筈だったカマの半分。隣りのお客さんが注文したのを物欲しげにしていたら、その人が半分こにすることを提案してくださった。感謝 (:D)┓ィェィ
つぶ貝
肝が肝心らしいのだが、ない(破裂してしまった?)ためサービスとか。旨いので勘定に入れてもらって結構なのだが、我貧民下級武士故、人の好意に縋る。
亀の手
亀の手というらしい。甲殻類フジツボ目ミョウガガイ科。Pollicipes mitella。フジツボの仲間。お隣さんが頻りにこの亀の手を褒めそやしていたが、ああ、なるほど酒の友として最高に磯の香りを運んでくれる。食感は蟹と烏賊の中間。俺の席じゃ、酒飲みじゃない嫁がおいしいおいしいとぶつぶつ囁きながら食べつづけ、俺に手を出す隙を与えちゃくれない。
あん肝
うきうきして頼んだが、それほどじゃない。そんなことを思っていたら、あん肝なんて大したものじゃないからと、何度頼んでもはぐらかして出し渋っていた理由を主人が述べる。なるほどね。この店じゃ他の引き立て役だわな。
カンパチの刺身(腹側)
ゆっくり食べていたら腹が減った (^▽^桜)+(^▽^嫁) とは云え、ときは正月。ネタなぞあまりあるわけもなく、カンパチでいいかと主人。お願いすると今度は背か腹かと訊ねられ、ちょっと戸惑っていると脂のある方にしようかと背を進めてくれた。たしか、カンパチについては背側に脂があるのだとか、云っていた気がするが、よく覚えていない。俺はもう七笑でご機嫌なのさ。
カンパチのトロ
だったかな?あれ?縁側?サービスでいただいた。これはお年玉ですな。
最後にもう一品いただいてほくほくしながら店を出た。
駐車場までの歩行。格が違うと、正月早々うなってしまった。海の食材について少しずつ知識を蓄えているが、その学習不足。選り好みせず貪欲に様々な食材を試みてきたつもりでいたが、その驕り。広い。これだから生きることはおもしろく、学ぶことはもっと楽しい。
帰宅後、写真整理中。
(・∀・) ここおいしかったよねー!
うん。
(・∀・) なんでこんなにおいしーんだろうーねー!
もうさっぱり。
(・∀・) それにすっごいやすいよねー!
じゃあ自分で払ってみやがれ。
(・∀・) なんで?っておもうよねー!
うん。正月だから恐ろしいお勉強をしてくださったのだと憶う。
ちょっとお年玉価格的な割引をしていただいた部分もあるが、それを込めても相当に驚き安価だった。ラッキー (・∀・)♪
そう、ここ写真禁止みたいです。念のため。
写真ちょっとやめてね!
と云われました。はい。
俺に追従する人たちそこんとこ気遣いよろ (:D)┓ペコリ
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◆◇◆ 2009.05.24 ◆◇◆
半袖じゃ肌寒い雨の夜。
窓の隙間から店内をのぞくと
大将と目が合い、
だいじょうぶだよと素振りで声。
相変わらず
料理と料理の間が異常だったが、
感動しきりの食事タイム ゜+.(・∀・)゜+.゜
本マグロの刺身(19:14)
俺の直ぐ後に入店したお隣さんから
感嘆が止まない。
長い間気になってはいたけれど、
このお店の持つ雰囲気に気圧されて
なかなか入れずにいたそうだ。
わからなくもない。
店の中にはおっかない職人さんが
棲んでいるものと思っていたようだ。
それもまあわかる。
実際はまったく違うがね。
半端な職人が自分の腕を謙れば
それは謙遜だが、
大将のは余裕と感じられる。
そう思わせるのは腕ひとつだけじゃーなく、
バックに抱えた人生にも依るのだろうが。
畝須(うねす)ベーコン(19:24)
滅多にない鯨の喉(※)のベーコンだとか。
店で出すものとしてはこれでも結構な厚切りだそうだ。
※ 正確には下顎から腹部にかけての部分らしい。
給食で鯨は喰ったけど、
畝須はないな。
魚市場なんかでたまに見掛けるけど、
わざわざ買おうとは思わない。
嫁は給食で鯨なんてない世代。
どっちが恵まれているのかは知らんス。
店主の指示通りに噛み続けると、
噛めば噛むほど味が出て、
さらに噛むほど旨み沸く。
嫁は黙々延々噛み続ける → (・∀・)ムグムグ
美味しいみたい。かわいい。
それから奥の席で静かにしていた
チャイナなおねーさんが突然、
(・∀・) うまーい!
と叫んでは、
お代わりを要求していた。
店主が貴重だから味わってくれ
と云っていたのに ワラ
ほんと美味しそうだ。
ところで毎度のことだが、
6人でいっぱいの店内は
喫煙者がひとりいると
非常に煙たく不快になる。
そして、
なぜか『刺身屋』には
喫煙者が多い。
岩牡蠣(20:28)
生牡蠣なんて注文すれば
すぐ出てくるものと思っていたが、
店主は牡蠣をどこぞから持ってきては
また存分に客を待たせる。
別にぶらぶらしているわけじゃない。
なんの処理をしているのだろう。
さっぱり。
でも、
『vis à vis(びざび)(南箕輪村)』と同じで
待ち時間にどれだけ文句垂れても
お皿を差し出されると結局、
(・∀・)ニコニコ
となってまたリピートしてしまう。
厄介ナリ。
満を持過ぎて生牡蠣登場!
凄いね。
生牡蠣をはじめて旨いと思った (・∀・)!
ぷりぷるのつるんで、
海の旨味がすとーんと喉を通っていく。
ほんと凄い。
隣りのお客さんの感嘆具合もこれまた凄い。
ほんとおいしそーに食べる人たちだ。
以前にも
『いさみ 本店(辰野町)』で立派な牡蠣をいただいたが、
今回のような衝撃はなかった。
あれは時期的に真牡蠣と思うが、
そうなると俺は岩牡蠣が好きということになる?
岩牡蠣ならなんでもというわけではないのだろうけど。
ぷるぷるつるん ((・∀・))puru
その後、店内は桜ん坊かぽーのみとなり、
いい加減腹が減ったので ワラ
なにかとお願いしたら
鶏唐を提案された。
鶏の唐揚(21:03)
これはまあ普通かね。
エルエルラージ。
でかくはある。
『刺身屋』は、
どっか他所の店で腹をそこそこ満たしてから
余裕を持って訪れるべきだな。
腹が減っていると待たされ過ぎて干涸らびる。
二次会利用なら平和的に解決される。
今頃、こんな結論。
でも、
俺は美味しいものは
空腹の時にこそいただきたく思う。
こうして
失敗は繰り返される。
しゃーない話だ。
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◆◇◆ 2010.06.26 ◆◇◆
『刺身屋』さん訪問。
昨年の 5月以来だって。
俺は岩牡蠣シーズンにしか来ないのか (^▽^桜)
生蝦蛄(シャコ)
シャコだってあまり食べる機会ないのに、
生って ヽ(゚∀゚ )ノハツタイケン
食感とろり。
上品な甘味ほんのり (゚Д゚)ウマー!!
腕の部分もちゅーってすする。
ご主人がシャコのビジュアルが平気か心配してたが、
嫁はシャコをあちこちちゅーちゅーしてた (・´∀`・)
きんきの刺身
一本釣りしたきんきだって。
まるまる見せて、撮らせてくれた。
ぐろかわいい (・∀・)♪
身はお刺身にしていただき、
残りは煮付けるか塩焼きかで、
ご主人ともめる (・∀・)人(・∀・)モミモミ
さて、白色のお刺身は食べる部分により
若干、味と食感が異なる。
濃厚な味はどこも共通。
こいつは希有な白身。
食感はぷりぷりしているかと思うと、
他所の部分じゃ帆立のように甘く柔らかい弾力も持つ。
(゚Д゚)ウマー!!
おやつ
いいだこの塩ゆで (・∀・)mgmg
鰯のお刺身
鰯の風味をそのままに
身は若干の食感+とろとろのとろ (・∀・)♪
きんきの粗の塩焼き
せっかくのきんきの味がわかるようにと塩焼きにけてい。
焦がさないようにしてくださったヒレを嫁とふたりカリカリ。
身をしゃぶしゃぶ、骨もこりかり。
嫁とふたりでほとんどなくなった ( ̄人 ̄)ウマシ
ちなみに皿の上に残っている残骸は軟弱なぼくによるもの。
"対おかさな兵器嫁" は、なにも残さない ((・´A`・))
うちのおかんみたい。
鮪の刺身
『刺身屋』の看板魚。
この店で唯一の冷凍品だそうだ。
刺身は変わらぬ厚切り。
舌触りがざらついたのが少々気になったが、
うまいはうまいのでうまい (・∀・)v
ごはんをお代わりしてしまった (^▽^桜)
岩牡蠣
今日この日このために来た (・∀・)!
やっと辿り着いた感がある。
危うくおなかいぱいになってしまうところだった。
写真ですら伝わる極限のぷりんぷりん加減。
それ見たことか!だ ゜+.(・∀・)゜+.゜
薬味(味付け)は、
以前(去年)もみじおろしでいただいたから、
素のまま(マスターおすすめ)と
レモンでどうかという話になったが、
もみじが美味しかったことを覚えていたため、
途中でレモンのをもみじおろしに変更してもらった。
で、
素のままでもすげうまかった!
☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ
しあわせなるまんぷく v(・∀・)v
それでは、
また来年 (・∀・)ノシ
え?www
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◆◇◆ 2011.06.18 ◆◇◆
17:58、『刺身屋』入店。
一年振りに会う店主は調子の好い表情で「元気だった?」と何度も訊ねる。
はい。おげんこでしたよ (・∀・)ノ゙
とりあえずビールを頼んだけれど、
料理、待つんだよな。
先になにかつまんで来たかったが時間がなかった。
『ATH』での打ち合わせがいつも長引くのだ。
相変わらず酒のあてはなし。
この先のことを警戒してこの時点でごはんも頼んだよ。
炊きたての県産こしひかりだって。
「ホッケ刺身」(18:18)
酒が回ってきたころに根ボッケ(※)の刺身登場。
はぁ?w ホッケの刺身?w って感じだったので興味なんてなかったが、
店主に勧められたのでね。
見たことのない色合いの切り身だね。
あまりそそられないや。
が、だ!
こいつはまるで鯛のトロ。
んだこれくそうまー! ゜+.(・∀・)゜+.゜
※ 根ボッケとは一般的に根に棲みつく大型の脂ののった真ホッケのことを意味します、とのこと。普段、自分の喰ってんのは縞ホッケ。てか、縞ホッケしか知らん。いや、意識したことないだけか。
「カツオタタキ」(18:38)
あてに食べてたごはんも尽き、
腹減って行き倒れそうになったころにタタキ登場。
にんにくどっちゃり (「・∀・)「
「ホッケ刺身」(19:03)
腹減って行き倒れそうに(ry
お隣さんがホッケの刺身を頼んだので、
うちらも便乗注文。
うまーを \(・∀・)/ again
「岩ガキ」(20:01)
店内には 5人(ほぼ満席)。
いくらかのホッケの刺身を喰ってから 60分経過。
お隣さんはなにも喰わずに生中三杯。
普段こんなにビール飲まないよって苦笑してる。
そんなでも皆にこにこと待ち侘びた岩牡蠣(京都産)。
つるりんぷるんした身から出る磯の香りを楽しみつつ、
あっつー間に完食。
さみ \(・∀\)(/∀・)/ しい
ふと横を覗くとまだ身の残っている嫁の岩牡蠣。
喰わんならもらうぞ。
(・∀・) あじわってるだ
かな \(・∀\)(/∀・)/ しい
これっぱかしか喰ってないのにもう 2時間以上滞在@『刺身屋』さん。
メインの岩牡蠣もいただいたことだしけーるかのっと思っていたら
お隣さんに届いた縞鯵。
ほいじゃまーうちらもとお願いしてみた。
「シマアジ刺身」(20:18)
切り身は角がぴぴんと立って、
ぶりしこぶりんぶりんの食感。
縞鯵なんてどーでもーなんて思っていたのが誤りだった。
いつもいつも美味しいをありがとう (:D)┓モコ
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店外

店外

間八

しめ鯖

畝須(うねす)ベーコン

花巨頭鯨

氷頭の酢の物

「カツオタタキ」

鮪の刺身

きんきの刺身

岩牡蠣

岩牡蠣
メニュー抜粋(2009.01.01)
| 飲み物 |
| 生中 | 700 yen |
| 日本酒(七笑) | 500 yen |
※ メニュー改変に伴なう料金変更に関する一切の責任を負いません。