2005/04/14
「大切なものは目に見えないんだよ」という言葉をかつて子供であった人たちに今なお贈り続ける「星の王子さま」の原題が「Le Petit Prince(ル・プティ・プランス)」。俺の大切な本のひとつ。そんな名前を冠したフレンチレストランが仕事の帰り道沿いにあって気になっていたのだがなかなかタイミングが合わなかった。そして、今回やっと機会を手にした。階段を登ると外からのイメージと異なりとても広く、天井は高く、明るい壁とそれにポップに描画された絵や文字、飾られる小物、すべてがカジュアルで肩の力を抜けるしつらえ。音の選択もフレンチポップで空気に開放感がある。おまけにソファーの席もあったりで、いい雰囲気じゃん。
席について連れとざっとアルコールのメニューに目を通す。カクテルはおもしろそうなのが揃ってる。興味はそそられるがメシの友じゃない。俺はビール、連れは生グレープフルーツサワーを頼む。って、サワーかよ。料理には、「スィートバジルと生ハムのサラダ」、「彩りのカナッペ」、「牛肉の赤ワイン煮込み」、「若鶏のペンネグラタン」、「ガーリックトースト」をオーダー。
(・∀・)かんぱーい!も間もなく、連れがサワーに首を傾げているのでひと口もらう。ほへ。サワーってアルコール抜きかい?つーかうまくねーなこれ。たかがサワーでこれじゃと、この時点で料理の先が見えてくる。消沈モードON |||-_||| ドヨーン
結局、料理はまあまあだった。「若鶏のペンネグラタン」は美味しかったけど、グラタンについちゃ相当なポカしなきゃうまく作れるしな。牛は量は多くてゴージャスだけどぼさぼさしてるし、カナッペは見た目は彩りがとてもきれいだけど味はおっついてない。ひどく言うほど惨惨たる料理はなかったけれど、取り立てて賛嘆するほどのものもない。だから普通と評じる。カジュアルフレンチとして気軽に楽しめるんだからまあいいんじゃないの。客のテーブル意識しないで出来たものジャンジャカ運んでくるおかげでのんびり喰えなかったけどな(冷めるのやだから)。せめて温かい状態が最上とされる料理は気にした方がいいだろ。俺たちゃわざわざラッシュアワー外して店に来てんだから、気持ちに余裕持って最低ラインの気遣いくらいしろや。気持ちを大切にしないで、いったいなにゆえに「星の王子さま」を掲げているのかさっぱりわからん。挿画が気に入っただけかい。
ところで、「カジュアル」にしても「家庭的」にしても、特に後者は勘違う店が多いが、伝統的料理を出すよりよっぽど難しいからな。「気軽さ」ってのは客側が認識するものであって、作り手が気軽に作れるもんとは違うぜ。そこんとこよろしくベイベー。
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俺も行ってみたかったお店だー
でも連れが行った事が有り、しかも「普通だった」って言ってたから一緒に行けなかったのだ・・・
(by 伊那家者さん)
(・∀・)まーまー!へこまない!へこまなーい!
(by 桜ん坊)
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関連リンク:
メニュー抜粋 (σ・∀・)σ
スィートバジルと生ハムのサラダ | 580 yen |
スキャンピーと洋野菜のアンサンブル | 780 yen |
彩りのカナッペ | 460 yen |
パイと帆立のミルフィーユ仕立て | 630 yen |
ロブスターとムール貝のサルサ煮 | 980 yen |
仔牛ののロースト グリーンペッパーソース | 880 yen |
牛肉の赤ワイン煮込み | 980 yen |
フォアグラのロースト | 1200 yen |
若鶏のペンネグラタン | 680 yen |
生中(アサヒスーパードライ) | 480 yen |
ハイネケン | 500 yen |
サワー(ALL) | 380~450 yen |
カクテル(ALL) | 480 yen |