うな富

【電話番号】0266-28-2794
【営業時間】1130-1330, 1700-2100
【定休日】不定休
【住所】長野県諏訪郡下諏訪町緑町260

2019/12/1 関西風の鰻 肉厚 たれはあまたるくない程度に甘い

花見を雨で振られた今年の春、
きくの部屋に集まり鰻の話をしているとき、
友人のアキコが「鰻はうな富でいいや」とぶっきらぼうに。
本気なのか冗談なのか判別しづらいその言葉が気に掛かっていたので、
たしかめに下諏訪さ飛んでった。>『うな富』
うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか
『うな富』は、
Google のクチコミで店員の態度があれこれ書かれているときがあり、
沸点の低い自分には不向きだなあという懸念を覚えつつ。
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土曜日の訪問。
開店 20分ほど前とわりとのんびりと行ったけど、
並んでいる人みな席に着けた。
ただし、注文は並んだ順なので、
並んだだけの見返りはあるっぽい。

時間どおりに暖簾が出され、
おばさん俺たちに「どうぞー」とだけ一言。
なるほどいまどきの接客ではない。

カウンター 3席、
あがりに大きめのテーブルが 5客。
開店直後にテーブルひとつを除いて埋まり、
間もなくそのテーブルも埋まった。
週末でもわりと余裕はあるな。

駐車場にこの量の客が駐められるだけのキャパはない。
近隣住民でもなければ、近くの『セイユー』あたりに駐めたかね。

おばさんもおじさんも素っ気ないが最低限の応対はしてくれるので、
懸念していた不快な接客はない。
客のところにぬるりと黙って立ち、
客がそれを察して注文を告げると、
そのたびに「はい」としか言わんが。
まあ、いいんじゃない。好きじゃないけど。

と思ったけど、
店の若いおばさんはややぶっきらぼう。
満員状態時にやってきた客に
「4人はちょっとお待ちいただかないとならない」
とピシャリという感じだった。
ほかに言い方あるだろうし、
丁寧語使うのがそんな面倒かね。
俺の会計のときもこの若いおばさんで、
黙って金を受け取り、黙って釣りを返すようなタイプ。
ああ、これはイラっとくるなと思って店を出た。
地雷は若いおばさんだった。

「うな丼 上(3切)」(2600円)+「ライス大盛り」(100円)
うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか うな丼は 3切れで 2600円と安い!
と思ったけれど、
帰りの車中で、2600円のうな丼を安いと思うようになってしまったのだなあ、
としみじみ。
ほんと高い物になった。> 鰻
そして、毎度、そんな高い金を払ってまで食べるものかと自問しつつ、
しばらく置いてまた食べに行く。
基本的に好きなのだろう。> 鰻(ただし、関西風に限る)

『うな富』の鰻は肉厚。
たれはあまたるくない程度に甘く、
お米中枢をほどよく刺激する。

だとしても大盛りは多すぎるほどの量できつかった。
その米の食味はよく、『うな富』の鰻との相性もよいが、
ぱらぱら目の米で粘り気に薄く、箸で掴みづらいので、
匙が欲しくなった。

鰻の焼き加減は、
その表面はさっくりでもカリっとでもなく、さくり。
薄氷を形成するかのような焼き加減だけれども、
狙ってやってんなら相当に変態だぞ。
そのさくりとした表面の下には湿り気のあるにゅるりとした魚の肉質。
俺の苦手な関東風のさっぱりとしたふうわりとも、
下手くそな関西風の焼き過ぎた濡れ煎餅とも異なる、
鰤かまにあるような、あのぬゅるり。
旨いな。
こんなに旨いのならば次は特上でもっと鰻を堪能したい。

大根の漬け物と、酢の物も旨かった。
うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか 肝吸いの塩梅もよく、
お茶も美味しい。
外れがひとつもないな。
接客以外。

店を出たのは 12:10 ころ。
うな富(諏訪郡下諏訪町)の料理の写真とか 外に待ちは、女性ひとりだった。
待ちが少なくとも、
鰻の入荷次第では早早に売り切れとなるようなので注意。

軽自動車で来た俺の隣の常連っぽいおじさんは、
鰻を注文しんで瓶ビール飲みながら添えられた小鉢をつまんでいたが、
いったいどうやって帰ったのかね。