2017/7/17 はまぐり尽くしコース
早めに『はまぐり屋(茨城県ひたちなか市)』に到着して駐車場でぼんやりしていると、
店内から女性が招いていたと嫁が言う(俺は見ていない)。
声を掛けてくれればいいのにそういうやり方では分からない。
俺がそんなことを口にすると急に自信なげになった嫁は、
店員を見掛けただけかも知れないと言い出すし、
実際戸を開けて確認してみれば入ってよいと言われるし、
実に紛らわしい。入店前からなんてイバラギな店なんだろう。
実際の応対はというと、
終始急かされ感の半端ない店というかおばさん。
非常に苛ついたし、居心地最悪だった。
満席(うち含めて四組?)で忙しいとかなんとか言うが、
そんなことは店の都合だし、
そもそもコースひとつのみの店だろう。
なにが困難なのか??
忙しい振りするのに忙しいだけにすら見える。
せかせかした態度をこれ見よがしにするものだから、
岩牡蠣や蛤で手が汚れてもお絞りをお願いしづらいし、
麦茶が空になっても頼みづらいし、
頼んだところで延々と出てこないし、
説明は丁寧だけど機械的だし、
それで仕事のできる女の素振りだし、
メニューを見たいからと置いといてもらえば、
ほかの客が見るからとせかされ持ってかれるし、
いや、コピーしときゃいいじゃん?なにこの店?
実にイバラギだ。
電話ではテーブル席になる予定だったが座敷が使えた。
こちらはぼちぼち明るくてよい。
テーブル席の照明はお化け屋敷のように暗すぎるほど暗い。
足下を注意しないと店内に敷いてある砂利でよろけるだろう。
なにを意図してそうしているのか。
まさかお洒落と思っているのか。
「食前酒」
カシスの食前酒(アルコールではないけど)。
「前菜」
「はまぐりの刺身」
蛤の刺身を喫食したのち、
勧められたとおりに、
ルビーグレープフルーツの皮を取り大葉と一緒に食べる。
旨いな。
そんな食べ方を勧めておいて、手拭きがないのが残念だが。
「大洗産天然特大大岩ガキ」
大口開けて食べる趣向はないためカットをお願いしたら、
鋏で自分でやってとのこと。
おかげで手がべっちょり。
先のグレープフルーツでも既に手がべったりだけど。
手元にあるのは場末の喫茶店で見掛ける小さなナプキン。
再度頼めば、くしゃっとしたのが出てくるし、
わざとやったんじゃないよね?
もしかして手拭きちょうだいってのが、そんなに面倒な注文だったかね。> 『はまぐり屋』
だいたいこれは手拭きじゃなくてナプキンだ。
って、場末の喫茶店は黄色いホットなお絞りか。失敬。> 場末
岩牡蠣を喰うのにぽん酢をお願いしたらそのままがお勧めだって。
そういうことを言う人は初めてだから驚いただって。
お前がうんこな接客でくそ急かしまくるから言いづらいのじゃないか?
ああ、酢牡蠣のイメージですね、と言われたから違うと答えた。
そのままがお勧めだが苦手ならレモンでさっぱり食べてとのこと。
素直に提供してもらえないなら面倒だから言われるがままに食べようと思えば提供される。
結局ポン酢出すなら「はい」でよかろう。
> そういうことを言う人は初めてだから驚いただって。
ってひと言どころかナンコトも多いんだよイバラギ。
出したくないなら、うちはこれこれこういう食べ方でお願いしてます ピシャリ でよかろう。
なんにせよ今日会ったぞんざい従業員のお薦めの食べ方なんて俺は知りたくもないが。
第一、調理もしてない食べ物に、
自分の好尚を押し付けるな。烏滸がましい。
「焼きはまぐり」
超熱い。
「トマトサラダ」
ちべたい。
「雑炊」
雑炊を箸で喰うってのはなかなか食べづらい。
器に口付けてじゅるじゅるいただくのも下衆いんだから、
ミジンコの鼻くそくらいの配慮見せろよ。> 『はまぐり屋』
俺はもはやお前のやることすべてが気に入らない。> 『はまぐり屋』
「釜めし」
醤油味。
「潮汁」
潮味。
「デザート」
西瓜味。
薄くて小さい西瓜はサービスだって。
恩着せがましいの嫌いなんだけど。
なんなのかなあ、いちいちこの店は。
姑を煮出したような応対なんだよ。
食後は「うみぃーうみぃー」と切ない声をあげる子と嫁を阿字ヶ浦のビーチへ置き去り、
俺はその間、エアコンガンガンの車で周囲をドライブ (:3_ヽ) ≡:・*・
『はまぐり屋』での苛つきは潮風でいくぶん解消された。
メニューの写真: