2005/06/11 配慮は大衆だった編
開店時にすぃっと入店した。ずっと疑問だった駐車場は店のすぐ隣の奥にあった。でも、もうあんな狭いところに車を停めたくはない。ヘタクソにドアパンチされる悪寒にビクつくのはごめんだ。
連れと座敷に座ってメニューを開く。いくつかは外のホワイトボードで決めている。後は連れが飲み物を決めたら、そいつらをつまみながらゆっくりメニューをなめればよい。そん風な考えでいたら若いのが足早に寄ってきて、飲み物はなにになさりますか?と。『あぶらや』よ。お前もか!着座して早々に飲み物を訊くなよ。ファックなお世話だ。用のあるときはつかまらんくせして、要らんときにはうろちょろ世話を焼いてくる。うざい。
食べたのは、お通しにやってきたサザエの殻に具とお味噌汁が入ったもの。これは朝食に飲みたかった。朝まで飲む気はないが。肴には連れが「ホタルイカ塩辛」(350円)を、俺は「ししゃも」(350円)とマヨ(小鉢に超てんこ盛りでくれた)を。それからホワイトボードで薦めていた「平目刺身」(900円)と「うなぎの生ゆば巻」(800円)。ごはんものとして噂の「天ぷら寿し」(800円)。そして、たらふく飲んだ。
どれも値段相応にうまかった(伊那谷の感覚で言えば安いとも形容できるかも知れない)。平目にはエンガワがついてて、俺はこいつが好物なので舞いはじめる。生ゆば巻は、蒸したうなぎ、山芋、京菜(水菜とも呼ぶ)をゆばで巻いてタレをつけたもの。俺は拍子木切りした山芋を好まないが、連れが喜んでいるところを見るとずいぶん美味しいようだ。「天ぷら寿し」は俺たちには油っこかった。衣を薄くしたりして技術的努力はしているようだが、存在自体洒落みたいなものだしいいか。
先に店員のことを悪く書いたが(客観的事実に基づいた発言であり悪意はないが)、連れと俺の最初の酒をバラけて持ってくるものだから乾杯できないのはともかく、指示しなきゃ器を絶対下げないのもともかく、終始腰が低くていねいな接客という印象が不思議に残っている。俺はごちそうさまでした!と厨房に向かってシャウトしたとき、主人がちらっと俺を一瞥しただけのことなんざ気にしていないし、それからふたりしてレジの前にいるとことをこの主人は気付いているくせに誰も呼ばない(あるいは、俺たちに気遣いの言葉を与えない)ことも気にしていない。まったく気にしていない。いや本当に気にしてませんから。
なんだかんだと言っても実際美味しかったし、連れもほこほこと満足顔だった。食べてみたい気掛かりな料理はまだあるので、機会を見てまた行く予定。
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2005/07/19 ばいばい編
カウンターの前の座敷にしようと思ったがヤニ吹かしてるリーマンがいるので、連れとふたりだけだが奥の個室を使わせてもらう。席に着いてしばらくすると早速「お飲み物はいかがにしましょう?」と来た。既に学習済みなので連れをせかせておいたが、それでもまだ決まっていない。日本酒を飲みたいというので「夜明け前」と生中を注文。せかされる店にあおられて(by SION)か(いや、ちょっと違う)。それから飲み物がすぐに来るのは結構だが、小鉢(お通し)すらも届きやしない。連れは冷酒なのをいいことに半分以上空けている(連れは強くない)。随分と長いことつまみなしに飲ませてくれるな。気の効かない店。やっと小鉢が届いても「お待たせしました~」と言い放って消えてしまったし。まったくもって気の効かない店。こういう珍味はなにを食べているのか知る喜びもあるのだが。連れは「サザエかなぁ?」「いや違う」。店員に訊ねると厨房へ訊きに行ってしまった。灰貝?とのことだ。
注文したのは、本日のおすすめから「毛ガニの味噌汁」(450円)と「本日の焼き魚」(750円)。焼き魚は伊佐木(いさき)だった。旬の魚ですな。通常メニューからは「鳥ももくわ焼(鉄板焼)」(600円)、「おこぜ唐揚」(900円)、「焼きおにぎり(味噌汁付)」(550円)。そういや焼きおにぎりに付く筈のお味噌汁ってもらえなかったな。やれやれ。
「おこぜ唐揚」
おこぜはじめてという連れ。そんなら丸々のを食べさせてやりたかった。それにちと大味な気がするが、まあこいつは食感楽しむ類のものだからok。
「鳥ももくわ焼(鉄板焼)」
鍬焼きうまい。やわらかくジューシーな肉。少し濃い目だけど、甘ったるくないタレはさすがか。
「焼きおにぎり(味噌汁無!)」
む。んまい。大葉をのりとおにぎりの間に挟んであった。なるほど真似しよう。ひと工夫加えるのは調理人の気概か。
「本日の焼き魚(伊佐木)」
こんなもんかな。
「毛ガニの味噌汁」
毛ガニもはじめてという連れ(デビューをお味噌汁ですまんが)。それは結構なのだが、骨だけの伊佐木とカニをバトルさせるなや。肝心の味の方は日本人であることにしあわせを感じれる一瞬。
さて、味はこないだ来たとき同様価格相応以上。巷の居酒屋と比較すれば、『あぶらや』との間にはフランチャイズの超えられない壁があろう。味においては安心できる店だ。
けれど、
食事を済ませレジに行くも誰もいない。「すみませーん」と厨房に向かってシャウトしても、しーん。配膳に向かう店員が俺に気付いてくれたが、眼前の主人らしき人間は会釈もせずに素通りしていく。お前こないだも俺たちをシカトしてくれたよな。いらっしゃいませもありがとうございましたもないのか(いらっしゃいについては俺たちと顔を合わせなかったこともあるが、厨房から挨拶できるだら)。どうも俺たちは招かれていないようだ。今後連れと『あぶらや』を利用は忌避決定。接客業に携わっている意識の欠落。喰わせてやってるって考えているのかしら。他捜してやるから我慢せぃ>連れ
よく言われることだが、理想が明確であれば些細なことは存在しない。たとえば会計時に渡されるつり銭の紙幣の向き。『あぶらや』じゃちぐはぐな向きでつり銭を渡されたが、千円券が表向いたり裏向いたりという意味な、それを俺はきれいなものだとは思わない。俺が接客業に携わっていたときは常に揃えて渡すようにしていた。すると自然とまわりもそうするようになっていった。感謝の気持ちとして気を配れるすべてにその想いを込めるというのは接客の基本だろう。客に渡す以前に普段から整えておくクセをつけておけば良いだけのこと。困難さはどこにもない。客を送り出すまでは、指の先まで緊張感というものを持つべきだ。
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2005/11/09 電話応対編
2005/11/9/22:40 架電
電話が遠いようだが、客にはなんの関係もない。
そういう状況なら、そういう状況なりの対応があろう。
それはたとえ拙くとも相手には伝わるものだ。
ところが伝わって来たのは開き直りの気質。
聞こえないから仕方ないと言いたいのか?
いらつく沈黙。
クソが。
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2006.04 真正ダメな店
会社の飲み会で使ってみた。ボス曰く、
ボ:選択誤ったね。
桜:ええ、やっぱりダメな店でした (▽皿▽)
接客クソでも、食べ物には自信があったんだがよ (´・д・) ァゥ
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ホワイトボード(2005/06/11) | |
金目鯛刺身 | 900 yen |
うなぎの生ゆば巻 | 800 yen |
ちらし寿し | 750 yen |
赤外造り | 1200 yen |
生もの | |
中トロ | 1000 yen |
アジタタキ | 700 yen |
揚げもの | |
おこぜ唐揚 | 900 yen |
カレイ唐揚 | 750 yen |
合鴨竜田揚 | 700 yen |
クジラ竜田揚 | 950 yen |
煮もの | |
角煮 | 650 yen |
牛すじ煮 | 450 yen |
焼きもの | |
まぐろ串焼き | 500 yen |
さんま | 550 yen |
銀ダラ照り焼き | 750 yen |
ししゃも | 350 yen |
鳥ももくわ焼(鉄板焼) | 600 yen |
其の他 | |
しらすおろし | 350 yen |
まぐろ納豆 | 600 yen |
とりわさ | 400 yen |
飲み物 | |
生中 | 600 yen |
生搾りグレープフルーツサワー | 600 yen |
デザート | |
アイスクリーム天ぷら | 250 yen |